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『位置情報確認ツール』と『浮気調査』について
2025.06.30浮気の兆候としてよく挙げられるのは、帰宅時間が遅くなることが増える、休日に一人で出かけることが多くなる、スマホを肌身離さなくなるといった変化です。こうした状況に直面すると、感情的に問い詰めたくなる気持ちは強いですが、証拠がなければ「ただの疑い」で終わり、逆に関係悪化や証拠隠滅を招く危険もあります。そのため、「確かな裏付けをどう得るか」が重要な課題になります。
そこで注目されているのが、「GPS」や「AirTag」といった位置情報ツールです。「GPSは」、従来から浮気調査に利用されてきましたが、近年ではスマートフォンの普及やECサイトの発展により、「AirTag」や「Tile」、「MAMORIO」などの紛失防止用のデバイスが容易に入手できるようになりました。
これらは本来、紛失防止を目的として開発された製品ですが、「パートナーの行動を確認することに応用できるのではないか」と考える方も多くいらっしゃいます。数千円程度で購入でき、スマホと連携すれば居場所を地図上に表示できる手軽さから、利用を検討する人も増えています。
しかし、便利そうに見えるこれらの製品も、**「浮気調査を前提に作られたものではない」**ため、実際に使用するにはさまざまなリスクがあります。
本コラムでは、「GPS」や「AirTag」などの位置情報デバイスを浮気調査に使う際のリスクや違法性などについて解説していきます。

AirTagとは
AirTagとは、Appleが開発した紛失防止タグで、財布や鍵などに取り付けて持ち物を探すために使われます。GPSを内蔵しているわけではなく、Bluetooth信号を周囲のiPhoneやiPadが受信し、その位置情報をクラウド経由で所有者に知らせる仕組みです。世界中に広がるApple端末のネットワークを利用するため、紛失物が遠方にあっても見つかる可能性が高いのが特徴です。
設定は非常にシンプルで、iPhoneに近づけるだけで利用開始でき、「探す」アプリ上で場所の確認や音を鳴らす操作も可能です。便利さと価格の手頃さから人気を集めていますが、本来の目的はあくまで「物の管理」です。その追跡機能をパートナーの行動確認に応用できるのではないかと考える人が増えています。
浮気調査に利用するリスク
AirTagを浮気調査に利用する方法として、バッグや財布の中に入れる、車の中に隠すといった利用例がSNSやインターネット上に見受けられます。仕込んだ結果、位置情報がラブホテルや特定の場所付近であった場合、浮気を確認すること、調査をすることが容易になるでしょう。
しかし、AirTagの利用には大きなリスクがあります。AirTagには不正利用を防ぐための仕組みが備わっており、持ち主から長時間離れていると警告音を鳴らす機能や、近くにiPhoneユーザーがいれば「不明なAirTagがあなたの近くで見つかりました」という通知が届きます。つまり、パートナーがiPhoneを持っていれば、仕掛けたAirTagの存在に気づかれるのは時間の問題だともいえます。
また、パートナーがAndroidユーザーであっても安心はできません。周囲に見知らぬAirTagがあるかどうかを検出できるアプリが存在することやBluetoothスキャナーを使えば、不審な信号を見つけ出すことも可能ですし、小型で軽いとはいえ、持ち歩いている物に入れている以上「絶対に見つからない」ということはなく、むしろ多くの場合は短期間で発覚する可能性が高いのです。
万が一AirTagを仕掛けていることが発覚すれば、パートナーは強い不信感を抱き、証拠隠滅や行動パターンの変更に出るでしょう。その結果、本来つかめたはずの証拠を失うだけでなく、関係修復の道まで閉ざしてしまう危険があります。さらに「自分は疑われて監視されていた」という感情的な溝が広がり、話し合いすら難しくなるケースもあります。
このように、AirTagを浮気調査に使うことは「証拠が取れるかもしれない」以上に「発覚して失敗するリスク」の方が大きいのです。便利なツールであっても、用途を誤れば逆効果となり、自分の立場を不利に追い込む可能性があることを理解しておく必要があります。
AirTag設置の違法性について
AirTagをパートナーの私物に無断で取り付けることは、法律上は重大な問題を含みます。本人の承諾なく位置情報を取得する行為はプライバシー権の侵害にあたり、夫婦や恋人といった関係であっても許されるものではありません。特に「浮気の疑い」を理由にしても正当化はできず、相手の承諾がない限り違法性が問われるリスクが高いのです。
さらに、AirTagを使った追跡はストーカー規制法や迷惑防止条例の適用対象になる可能性もあります。実際に、追跡目的で位置情報デバイスを仕掛けたケースが刑事事件として扱われた例も報じられています。加えて、無断設置によって得られたデータは裁判で「不正取得」と判断され、証拠能力を否定される恐れがあります。つまり、浮気の証拠として提出しても役に立たないどころか、自らが「加害者」として訴えられる危険すらあるのです。
一見便利なツールでも、用途を誤れば自分の立場を不利に追い込む結果となります。安易な設置は避け、適法かつ安全な手段で事実確認を進めることが重要です。

GPSとは
GPS(Global Positioning System)は、人工衛星から発信される信号を利用して現在地を特定するシステムです。スマートフォンやカーナビにも組み込まれており、日常生活には欠かせない存在となっています。専用のGPS発信機やロガーを使えば、車両や持ち物の位置を継続的に追跡でき、移動経路や滞在時間を記録することも可能です。もともとは業務管理や防犯の目的などで使われてきましたが、浮気調査の手段としても多く用いられているのが実情です。
GPSを浮気調査に利用する際の注意点
GPS機器はAirTagと同様に便利な位置情報ツールですが、本人の承諾なく位置を追跡すればプライバシー侵害に当たり、ストーカー規制法や迷惑防止条例の対象となる可能性があります。実際に、無断で取り付けられたGPSによる追跡が刑事事件化した例も報じられており、「浮気の証拠集め」を目的としても正当化はできません。さらに、こうして取得した情報は裁判で証拠能力を否定されやすく、役立たないどころか自分が法的責任を問われる危険があります。
一方で、GPSのすべてが違法というわけではありません。例えば、自分が所有する車両や持ち物に設置して盗難防止に活用することは問題ありませんし、夫婦で共有している車両に取り付ける場合も、所有権が双方にあるため違法性は問われにくいとされています。業務利用として社用車に搭載するケースも同様で、利用目的や管理方法が明示されていれば適法とされます。つまり、合法性の分かれ目は「対象物の所有者が同意しているかどうか」にあります。浮気調査のために相手の私物に仕掛けることは避け、必要な場合は探偵などの専門家に相談することが安全です。
位置情報だけで浮気の証拠になるのか?
GPSなどで得られるのは「どこにいたか」「どこへ移動したか」という位置情報にすぎません。パートナーの車が繰り返しラブホテルや特定の住宅に出入りしていたとしても、それだけでは「肉体関係があった」と直接証明することはできず、裁判で不貞行為を立証する決定的な証拠にはなりません。裁判所が重視するのは、実際に肉体関係があったことを推認できる写真や動画、やり取りの記録などの客観的資料です。
位置情報は「補助的な証拠」として役立ちます。例えば、ある日のGPS記録と同日のLINEのやり取りやホテル出入りの写真を組み合わせることで、一連の流れを時系列で裏付けることが可能になります。つまり、位置情報単体では弱くても、他の証拠と組み合わせることで説得力が増し、「確かな証拠」となるのです。
そして何より重要なのは、位置情報だけを根拠にしてパートナーを感情的に追及しないことです。早まった行動は相手に警戒心を与え、証拠を隠されたり、関係修復の可能性を自ら潰してしまう危険があります。冷静に行動し、必要であれば専門家に相談することが、最も安全で確実な解決への第一歩です。
まとめ
GPSやAirTagは便利な位置情報ツールですが、浮気調査において決定的な証拠にはなり得ません。確認できるのは「どこにいたか」という移動や滞在場所の記録だけであり、不貞行為そのものを直接立証する力は限定的です。
さらに注意すべきは、本人の承諾なく相手の車や私物に設置すれば違法とされる可能性が高い点です。プライバシー侵害やストーカー規制法違反に問われ、逆に自分が責任を追及される可能性もあります。違法に得た情報は証拠能力が否定される恐れが高く、リスクが大きいといえます。
GPSなどを利用することをお考えの方は、その情報をあくまで補助的な材料として扱うことを意識してください。位置情報だけで感情的に追及すると、相手に警戒されて証拠を隠される可能性が高まります。大切なのは冷静に状況を整理し、次に取るべき行動を見極めることです。
また、利用方法については独断で進めるのではなく、探偵や専門家の助言を受けながら、適法で信頼性の高い証拠収集を意識することが大切です。
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